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今回紹介するのは、ジンジャー・ルートです。
コシミハルさんの曲「龍宮城の恋人」のカバー演奏を観てファンになりました。
ジンジャー・ルート(Ginger Root、姜根)は
1996年生まれのキャメロン・リー(Cameron Lew)のソロ・プロジェクト。
カリフォルニアを拠点に活動している
シンガー・ソングライター、フリーの映像編集者です。
2017年にインディーズ・デビュー。
子供の頃はセーラームーンやエヴァンゲリオン、美味しんぼなど日本のアニメを観て育ち、高校生の時に、ソウルトレインに出演したYMOの映像を観て日本の音楽に目覚めました。
今まで、育ったアメリカの文化に違和感を持っていたが、
1980年代の日本の文化を観て「これだ!」としっくりハマったそうです。
影響を受けた日本のミュージシャンは、YMO、山下達郎、大貫妙子。
日本語は70~80年代の日本の番組(ザ・ベストテン・笑っていいとも!)や曲を聴いて学んだそうです。
楽曲だけでなく映像も彼が作っていて、まさに現代の家内制手工業。
彼は自らの作品をaggressive elevator soul(アグレッシブ・エレベーター・ソウル)と呼んでいます。
特に2022年発表のEPレコード「Nisemono」とMVシリーズでは日本の80年代カルチャーを全面に出しています。
彼の楽曲は70年代後半から80年代の歌謡曲やシティポップスに影響を受けつつ
懐かしいフィルターをかけたような印象。
夏の海岸線がよく似合うサウンドです。
この曲「Loneliness」では曲はもちろんMVの監督と脚本も手掛けています。
1983年を舞台に日本のアイドル歌手「竹口希美子」を
ジンジャー・ルートがプロデュースしたという設定。
アメリカの番組の生放送出演直前に彼女がキャンセル。
たまたま代役に選ばれたのがジンジャー・ルート。
ここから彼のサクセスストーリが始まった。
そんなストーリーです。
Ginger Root : Loneliness
前半はアメリカの番組、後半は日本の番組。
空港から中継の場面は、
ザ・ベストテンで松田聖子さんが青い珊瑚礁を歌ったシーンのオマージュです。
他のNisemonoシリーズはこちら。
Ginger Root : Holy Hel
80年代の日本のCMのオマージュ。
一躍トップアイドルになったジンジャー・ルート。CM撮影で大忙しの巻。
Ginger Root : Everything's Alright
こちらはジンジャー・ルートのプロデュースにより
アニメのアフレコをする竹口希美子が描かれています。
アニメはセーラームーンをオマージュしているそうです。
この続きがLonelinessのMVです。
Ginger Root - "Everything's Alright" (Official Music Video) - YouTube
Ginger Root : Nisemono(Official Music Video)
もしも、竹口希美子がドタキャンせずにデビューしていたら……
というストーリーです。
ロケ地は大阪。インテリアや小物までレトロで凝ってます。
竹口希美子を演じるのは日本のアーティスト・アマイワナさん。
彼女は昭和マニアで80年代アイドルに憧れていて特に中森明菜さんが一押し。
小道具の80%はアマイワナさんの私物。
他は大阪のジャンクショップで揃えたそうです。
Kimiko Takeguchi :Loneliness (Live from Shiba Park)
ロケ地は東京タワー芝公園
今もNISSEMONOシリーズの続編が作られているので気になる人は
YOUTUBEでチェックしてみて下さい。
そして、サードアルバム「SHINBANGUMI」が2024年9月13日にゴーストリー・インターナショナルから発売。
日本盤CDにはボーナス・トラックを追加収録予定です。
このNisemonoに収録の曲がボーナストラックだったらとっても嬉しい。
参考文献:TBSラジオジェーン・スー生活は踊る 高橋芳朗の音楽コラム
ジンジャー・ルート特集 2023.1.13 O.A
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